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第60回東京都居合道大会

2024年4月6日(土)、今年60回を迎えるこの大会は、午前中は試合の団体戦、午後の個人戦は演武会というこれまでのスタイルではなく、すべてトーナメントの試合形式に変更された。これも大会副会長および大会委員長の畠中先生のやる気とご尽力によるもの。演武でなく試合となれば個人戦の緊張感も違う。私は例年、午前中は同日開催の女子剣道審判講習会をこの東京武道館の第二道場で受けて、午後の個人戦に参加ということできたが、今後は個人戦の大会として参加していく。さらに、昼過ぎからこれまでになかった日本剣道形と杖道の公開演武が披露された。全剣連を統括している剣道、そして居合道・杖道を併せた“三道”の交流が薄く感じる中、全剣連が日本一大きい組織として活動している以上、日頃から交流に期待したい。杖道の大会は規模が小さいので、招待しづらいかもしれないが、それぞれを盛り上げる義理を果たす工夫が必要かと思う。さて、試合。一回戦目だけは、3人の選手で競う形が取れられた。審判は通常の3名に加えて、主審にあたる審判が加わって4人体制。旗は白・赤・緑である。初めて見る判定形式だったがスムースだった。指定技は、古流2本と三本目(受け流し)・六本目(諸手突き)・十本目(四方切り)。四段になって三年目の私の一回戦目、杉並のKさんが欠席のため不戦勝。二回戦目は新宿区のAさん。1-2で負け。4月というのは新年度の大会始めでもあり、一年間の稽古の成果を考えざるを得ない。今回の試合の課題は、たっぷりとした居合、血ぶりの意味と形、古流(前と追風)と全剣連居合のカタチの違いを明確にし、さらに私らしさが表現できることだった。細かいミスを感じながらの試合で、勝負には負けたが、いくつかの細かい点を課題にして試合に臨めるようになったことは良かった。