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六段の剣道昇段審査は一発合格

2022年2月20日(日)は、山梨県甲府市の小瀬スポーツ公園の武道館で六七段審査が行われる。昨年の10月から武道館から一番近いアパホテル甲府南を前泊で予約していた。六七段審査からは、全国の会場行脚となる。土曜が七段、日曜が六段審査である。両日ともに晴れで気持ちが良い。外に並ぶこと1時間。体温測定と消毒と受付を済ませ、着替えをして防具を持ち審査会場に向かう。50歳以上の会場は5つあり、私は第4会場。七段審査のときは第5会場の最年長のグループになる。各会場は前半後半に人数が分かれ、私は前半最後尾のチーム。帰りが早くなるので良かった。私は早くも面をつけて立って待機した。五段審査のときに、待機中の態度に気を使わなかったことを反省していた。審査は会場に入ったときから始まっている。審査員は待機しているところから観ているはず。この5年間、五段審査の3回の不合格の迷いを具体的にし、出場した試合の反省も加え、出稽古こそコロナ禍でできなかったが、一回の稽古を審査の本番のつもりで臨んできた。それはすべてこの日のため。周囲はすっかりシニアである。その中に私は居るのだが、少しも馴染めない。1分間2回連続の審査が始まる。こんな情けない剣道で六段と言えるのだろうかと思った。今回の目標は「冷静に集中して今持っている力を出し切ること」。椅子に移動し、とうとう私の番。気位は最高に高くして、蹲踞も構えも気勢も堂々として立派に振る舞う。迷いのない打ちと残心。気合の声は高らかに、間合の理解を見せた。初立ちのメンが綺麗に入る。すべての所作に細心の注意を払い、美しく審査を終えた。後で係員の方からメンを誉められた。多分、私の剣道が一番良かったと思う。前半が終わり間もなく発表。最後に私の460Bの番号。ホッとした。剣道形の会場に移動する。心配だった形は今回も打太刀。他の受審者のレベルが低すぎるのを見て、お相手の男性にゆっくりやりましょうと告げるが、本番で相手は早くなりミスも多くなって困ったが、私はむしろ冷静になれた。形の再審者は一人で、私は合格できた。今回の合格率は31.8%と高かった。今回の審査前稽古では、道場の先生方に大変お力添えをいただき、これまでになくありがたく感じた。