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第63回東京剣道祭

2023年4月2日(日)、昨日に続いて晴れの日の剣道祭。六段になって二度目の大会だ。この剣道祭は東京都ばかりでなく、関東地方の六県からも1名から40名程がエントリーしている。さらに、静岡・大阪・福島・宮城・青森・北海道からも参加がある総勢1,000名を超える高段者の大会。2020年はパンデミックのため中止され、ここの2年は東京都に在籍する高段者のみの参加で500名に至らなかった。今年はコロナ前に戻っての開催となったが、選手は930名と減少するなどコロナの影響は大きい。剣道は、武道の中でも最も「掛け声」が重要視される。この声なくしては成立しない武道だ。マスクをして、面の内側はシールドをしての息苦しい呼吸にも慣れたが、剣道のコロナ対策は続いている。ちなみに、気力が体に満ちて体勢に現れるのが「気勢」、声となって現れるのが「気合」。的を射る弓道や先手のない約束組手の合気道は、戦う(対象)ことに対して特殊な武道のため、掛け声(気合)はなく、合気道本部道場でもマスクの着用は強制されない。さて、今回の対戦相手は練馬区のKさん。お互い打ち合うも有効打突にまでいかず、今年も引き分け。私の闘争心は、男性に対してはのびのびと出るが、女性には思うように出ないのが難点。今回の大会では、審判員をしっかり観察した。全員八段の先生方。その中でも年齢で大別されるとのこと。どの武道より剣道人の姿勢や立ち姿は、とても年配者とは思えない姿勢の良さだ。そして技の有効打突の厳しさを今さらながら感じた。八段と高齢者には勝敗はなく、女性の最高齢者は目黒区の塚越美智子先生の86歳。小柄で華奢な体だが、道着も道具も色褪せるような物ではなく、きちんと着装され、テキパキとした礼法で、同世代の男性相手に攻め続ける立派な剣道をされた。