錬士の称号
2023年5月6日京都武道センターの称号審査の合格発表で、全剣連のHPに合格が掲載された。昨年2月20日、山梨県の小瀬スポーツ公園武道館で六段審査に合格してから、一年後の錬士称号審査を目標にしていたので、合格直後には小論文を書き終え、受審できる条件を満たすために、渋谷区剣道大会で審判デビューをし、審判講習会も他ブロックまで行って受講してきた。コロナ禍で受審条件がゆるくなってはいるが、通常の条件に近づけたいと思っての一年だった。そしてなによりも、5月3日の居合道称号範士審査会(京都市体育館)合格者として、東京 畠中篤美(73)先生が掲載された。女性で最初の居合道範士の誕生だ。畠中先生は、すでにその日は京都武道センター「武徳殿」で演武をされていて、私はYou-Tubeの動画配信でリアルタイムに拝見していた。私が篤志会に入門してから8年目。貴公子のような畠中先生の居合は、重みと厳しさが加わった感じがしている。それにしても、女性の武道の範士は、弓道に数名、空手道では沖縄に一人という感じで、まだまだ少ない。剣道では八段の一次審査で数名が通ったという話題の段階。形の武道である居合道を畠中先生の下で始めて、誠に光栄な出来事になった。篤志会は大学生の会員数が多く、そのOBOG、社会人も多いので、東京都で開催される居合道大会の係員のほとんどを担っている。また、無双直伝英信流の東日本おいても最大の会員数ではないだろうか。その普及についても功績が評価されてしかるべき結果ではないかと思う。合格後の最初の稽古で、畠中先生はこれからさらに気持ちを引き締めて“命がけ”で居合道に取り組みたいとご挨拶された。その気概をすぐ傍で感じながら稽古ができることは貴重で、感謝しながら今後の稽古を大切に取り組みたいと思う。