戦争と平和を考える朗読公演「つなぐ~あの日の記憶」2024 “青い空の向こう” <初日>
2024年8月2日(金)、いよいよ初日。今日と明日は会場に11時集合。15分前に到着すると他のメンバーはすでに揃っていた。この日まで、全員大きなケガやアクシデント、そして病気にもならず、無事本番を迎えることができたことは幸いだ。ナマモノの舞台は身体の自己管理が必須。台本を読める朗読公演の演者を上回る世の演劇人は、セリフを暗記し、動作を身体に覚えさせ、舞台構造に馴染み、演目の全体の流れ把握したうえで、何日も何か月も公演を続けるというのは、体力・気力・知力の要る凄い仕事だと改めて思う。初日は平日ということもあり、演者も職場を休んで参加しているのが大半。公演時刻は14:00~と19:00~。公演時間は1時間40分程。前売り券3,000円・当日券3,500円である。“本番”という状態は、日常生活には少ないことだろうと思う。私の場合は、20年におよぶ5種類の武道の大会や審査で各本番の経験が役立っていると実感できる。後は、この真夏の酷暑の中、知り合いや家族とはいえ、予定を取ってくれて、お金を払って、わざわざ足を運んで来た甲斐があったと思ってもらえることが、私の最大の目標。なにより朗読公演デビューが有料の公演であったことが、私には貴重なプレッシャーになり、やり遂げるためのモチベーションになっていた。その結果が今日と明日である。初日の2部公演は2回ともほぼ満席。毎回演者全員で声を潜めたエールをしてステージに向かうが、初回は幕が開くまで、楽屋・控室はシーンとして各自集中していた。やはり、初回というのは特別なものなのだ。私は初回の1話「石うすの歌」で下手にハケるときターンを少し間違えた。最後の「鐘」のナレーションでは、声がかすれることもあった。午後7時からの2回目はリベンジする気持ちで臨んだ。